身内や知人の葬儀の場合、受付係を依頼されることがあり得ます。
葬儀は故人の死を悼み、身を慎む場でありますので参列するだけでも緊張を感じると思います。その中で、受付係は最初に遺族の代わりに弔問客を迎え入れる大事な役割ですので、緊張は更に大きなものでしょう。
受付係を依頼された場合どのようなことに気をつけなければならないか、葬儀の受付係として知っておくべきマナーをお話しします。
※博善社でご葬儀を行っていただく場合は、博善社スタッフが受付係をいたします。
知人・関係者様にお願いしなくとも、以下のような様々なケースにプロが確実丁寧に対応いたしますのでご安心ください。
葬儀・告別式の受付係は遺族の代わりに弔問客を迎え入れる係です。故人を偲びに訪れてくださる弔問客を、はじめに迎え入れる立場であるので、まずはマナーを知っておきましょう。
遺族や弔問客と同じく沈痛な思いであることを心に留めて、ご遺族の代理として皆様に向き合うことを心がけましょう。
受付係は弔問客を丁重に迎え入れるだけではなく、葬儀後の記録にも関わる香典などの金品のお預かりと芳名帳への記帳管理をしっかりと行わなくてはいけません。
その他にも、会場の案内や返礼品のお渡し、お荷物のお預かりなど多方面に気を配る重要な役割があります。
受付係は誰がしなければならないという決まりはありませんが、喪主をはじめ遺族席に座る直系の家族や親族以外の方に依頼します。また、受付係はやる事が多肢にわたるので一人で行うことはありません。だいたい、2名からで受付場所が2ヶ所になるような大規模な葬儀の場合は5人くらいで行います。
受付係は金品の管理や弔問客への丁寧な対応が求められるので、信頼できる人にお願いします。
喪主の友人や知人、遠縁の親族(故人の孫や孫の配偶者、いとこなど)、仕事関係の方、ご近所の方が務めることが多いです。
小規模である家族葬の場合、身内がほとんどですので喪主以外の親族が交代で行うことがあります。金銭トラブルが起きないよう、誰と誰が受付係を務めるかを事前に決めておきます。
やむを得ず依頼する人がいない場合は、受付代行サービスをご利用ください。
家族葬の場合でも、葬儀があることを知った故人と所縁のある人や、喪主の知人が弔問に訪れることがあるので受付係を置いた方が良いです。遅れてくる方もいらっしゃるので、受付が無人にならないようにしましょう。
受付係は葬儀開始時刻の30分前から受付ができるよう準備をします。喪主や葬儀社とやる事の確認などがあるので、葬儀が始まる1時間前には会場に到着していてください。
男女ともに清楚な格好を心がけましょう。
男性の喪服
女性の喪服
式場に1時間前には入り、葬儀社スタッフから受付の一連のやり方について説明を受けます。
受付係のお焼香のタイミングは、葬儀社スタッフが会場の様子をみて促してくれます。
式の流れやタイムスケジュールもしっかり確認しておきましょう。
弔問客に館内のトイレや控室、コインロッカーなどの場所を聞かれたときにスムーズに案内ができるよう、会場内のどこにあるのか受付が始まる前に館内全体を見回り把握しておいてください。
受付台に必要なものは葬儀社が準備をしてくれますが、何をどう使うか、どこにあるか葬儀社スタッフに確認しましょう。
事前に葬儀社スタッフが様々な想定をして喪主の意向を確認してくれています。それに従い、受付係全員が同じ対応をするようにしましょう。
「香典辞退」が喪主の意向である場合
返礼品について
①受付に弔問客が来たら挨拶をする
例)
■親族が受付に来た場合
例)この度は心よりお悔やみ申し上げます。
②弔問客からのお悔みの挨拶と香典を受け取る
「お預かりします」と言い両手で香典を受取る。
【香典辞退の場合の丁重なお断り】
例)
③芳名帳への記帳をお願いする
例)
④返礼品のお渡し
「こちらをどうぞ」「こちらは香典返しです」などと言い両手で渡す。
⑤会場への案内
必要に応じて「会場はあちらになります」とご案内します。
早めに来られて会場にまだ入れない場合は、ロビーに設けられた控え椅子へご案内します。
弔問客が途絶えたら香典と芳名帳を会計係か保管所に預けて一連の業務が終わりになります。
葬儀という故人を偲ぶ大切な儀において、受付係を依頼されることは遺族より信頼されている方ですので、よほどの事がない限り謹んでお受けしましょう。
丁寧な対応と金品をお預かりする責任がありますが、常に葬儀社スタッフがサポートをしますので、過剰に心配せずにわからないことがありましたらお声がけください。
※博善社でご葬儀を行っていただく場合は、博善社スタッフが受付係をいたします。
知人・関係者様にお願いしなくとも、様々なケースにプロが確実丁寧に対応いたしますのでご安心ください。